建設希望地に現れた超激安の物件は「買ってはいけない土地」だった!!?

2022年、我が家は新築注文住宅を購入予定です。
本来ならば昨年中に土地・家の契約を済ませ、今頃は新築の我が家に入居済みの予定でしたが、急な夫の転職イベントが発生・・・。新築計画は一時凍結していました。最近になってようやく生活が落ち着いてきたので、住宅購入に向けて再び動き始めました。

そんなわけで、インターネットや不動産やさんを通じて土地を見続けており、素人なりに希望予定地の相場観はついてきました。
そんなある日、坪単価が相場の約1/10の超激安の土地が現れて目をむきました。

今までYOU TUBEや書籍で土地について学んできたので、値段を見た瞬間に、
「これは素人が手をつけてはいけない土地だ…!!」
とピンときました。

(安いものには訳がある……!)
(一体どんな罠が仕掛けられているんだろう…!)

恐る恐る詳細を見てみると、安さにだけ目がくらんで買ったら絶対後悔するであろう物件でした。

知らずに買うと何が危ないのか、一緒にチェックしてみてください。
(実際に売りに出された物件なので詳細はぼやかします。)
ちなみに、土地の広さは一般的な広さの平屋に駐車場を2台分作ったとしても十分な大きさでした。

独断と偏見で、後悔度が低い方から書き出してみます。
下に行くほど自分ではコントロールしにくいです。

①古家付
②旗竿地
(接道義務は満たしているが、車は通れない)
③南側に嫌悪施設
健康被害はない。しかも日当たりは確保されている)
④法的不適合責任不担保
⑤水道管が隣地を通っている
⑥敷地境界線の明示なし


まず、①〜③から見てみましょう。

家屋・旗竿地・嫌悪施設は、現場を見ればわかるので、知らないで買って後悔する、ということはほぼないと思います。
むしろ納得して買うならば、人によっては超絶お買い得物件です。

車に乗らない。もしくは近くに駐車場を借りると割り切れば旗竿は許容範囲。

古家の解体には、数百万円かかる場合もありますが、それを加味しても激安には変わりなし。

嫌悪施設も気にならない人にとっては、悪条件にはなりません。

しかし、続く④〜⑥に関しては、知識がなければ後々トラブルになりかねないので要注意です。

まず、法的不適合責任不担保について。
更地前提なら、家屋に対する法的不適合責任不担保はあまり気にしなくても良いと個人的には思います。
取り壊す建物に欠陥があったとしても、新築するのには関係ないですし。
しかし、地中を掘り起こした時に何か埋まっていた場合、その費用は自分持ちとなる可能性があります。
ちょっとしたゴミならいいのですが、何か大物があったら、予想外の出費が発生することもありえます。
この辺りを頭に入れておいた方が良いです。

次の水道管が隣地を通っているというのも個人的には要注意ポイントです。
もし水道管の工事をする際に、隣地の土を掘り起こさなけらばならなくなったら、おそらく隣人の許可なく工事することはできません。
そのため、もし、隣の人に拒否されてしまったら、工事は難航するでしょう。
また、可能かどうかは分かりませんが、仮に公道から水道管を引くとしても、この土地は旗竿地なので、竿の分だけ水道管が長くなります。
となれば、当然工事費もかさみます。

また、敷地境界線は、きっちり計測が終わっている状態で買う事をおすすめします。
敷地境界線を確定するには、隣地の所有者の立ち合いが必要です。
隣地に人が住んでいればまだ良いですが、所有者が遠方にいたり不明だったりすると、確定作業は難航します。
また、隣人が協力的でなければ、住む前から隣人トラブルになってしまうかもしれません。
そのため、敷地境界線が確定してない土地を買うのはかなりリスクが高いと思われます。

以上6点、素人が手を出したら痛い目を見るのが火を見るより明らかです。
特に最後の2つは隣人の人となり次第ですので、自分でコントロールできないのが最大のリスクだと思います。

そんなわけで、私は「この土地はなし!」と即断しました。

しかし、この物件は翌日には非公開になっていました。
超激安だったので、上記のリスクがあっても、やっぱり人によっては「買い!」だったんでしょうね。
果たしてこの土地に何ができるのか…できないのか…。

ひっそりと見守るつもりです。

↑かなり勉強になりました。
 土地購入について最低限必要な知識はこれを読めばわかります。

hatuka20.hatenablog.com
↑土地に関するYou Tube動画をまとめました。素人には思いもよらないポイントも教えてくれています。